高齢者へのリハビリテーションを行っていると
多くの方が患っている疾患の１つに糖尿病があります。
今回は糖尿病のことはそれほど詳しくないという方のために
糖尿病についてお話ししていきます。
糖尿病の代表的検査「血糖値」
糖尿病の検査といえば「血糖値」です。
血液中に含まれるブドウ糖の濃度を調べることで糖尿病がどうか、そのリスクを調べます。
血糖値には大きく分けて「空腹時血糖値」と「随時血糖値」があります。
まず、空腹血血糖値ですが
10時間以上の絶食状態で計測するため最も血糖値が低い状態を知ることができます。
次に随時血糖値ですが
ブドウ糖を溶かした水を飲んでから30分後、1時間後、2時間後に計測します。
これによってインスリンがどれだけ効いているかを知ることができます。
長期で血糖が高いかどうかがわかるHbA1c
また血糖値以外にも「HbA1ｃ（ヘモグロビンA1a）」というものも
基本の検査として糖尿病リスクの判定に使われています。
これはヘモグロビンと血中のブドウ糖がどれだけ結合しているかを表しています。
血糖値との違いですが
血糖値の場合は直前の食事や運動の影響を強く受けてしまいます。
食後は高くなりますし、運動後は低くなったりと測定値が一定しないことがあります。
しかし、ヘモグロビンの寿命が120日のためブドウ糖と結びついた赤血球を計測することで
過去１〜２ヶ月間という長期間で血糖値が高かったかどうかを調べることができるのです。
HbA1cの正常範囲は4.6〜6.2％とされていますが
5.5%未満になっていることが推奨されています。
この数値が6.0%以上で糖尿病の可能性が高いとされています。
糖尿病の予防には食事と運動 | エポック自費訪問リハビリ
では、糖尿病にならないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか？
食事療法
まずは食事療法ですね。
糖質の過剰摂取を避けることはもちろんですが、それ以外にも糖質の吸収を遅らせる食物繊維も摂取したり
DHAやEPA、ポリフェノールは血糖値を下げる効果があるとされていますので
青魚などを食べると良いでしょう。
運動療法
その次に運動療法です。
実はこの運動療法が一番重要です。
調査では糖尿病の人数は増えていますが、糖質の摂取量は減っていると報告されています。
糖質の過剰摂取よりも運動不足によって糖質を消費できていないことが一番の原因とされていますので
しっかりと運動をしましょう。
ウォーキングやジョギング、水泳の持久系の運動でしっかり消費していくことも大事ですし
糖質を筋肉に取り込むために筋肉量を増やすことも重要です。
痩せているのに筋肉が少なすぎて、血糖値が高くなるという方も少なくありません。
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