リハビリ

足部に強い痛みが出て歩けない その原因は中足骨の骨折かも

「足の外側が痛い」

「ほんの少し高いところから飛び降りた時から痛い」

「歩いているうちに少し痛くなってきた」

整形外科クリニックで働いていると、このような痛みを訴えてくる患者様が良く来院されます。

そのような患者様が来院した時に

レントゲンを撮影してみたら

中足骨、特に第5中足骨が骨折していたなんてことがよくあります。

そこで、今回は中足骨骨折のリハビリについてお話します。

足部の疲労骨折の代表 中足骨骨折とは

中足骨骨折は冒頭のように少し高いところから飛び降りた時や足首を捻った時にも起こりますし

特のこれといった受傷機転はないはずだけど、

スポーツ(特に陸上競技)などで繰り返し足部に負担がかかり続けることで折れる、

いわゆる疲労骨折の代表的な骨折となります。

中足骨骨折の症状

症状としては

基部骨折では

  • 骨折部位に強い痛み
  • 熱感
  • 腫脹
  • 皮下出血

などがあり歩行困難になります。

骨幹部骨折では最初は痛みは軽いのですが徐々に強くなってきます。

骨幹部骨折はスポーツや長時間の歩行による疲労骨折が多いですね。

中足骨骨折の治療法とリハビリ

中足骨骨折はほとんどが保存療法となります。

骨折部にズレがなければシーネ固定にして安静にして経過を追います。

痛みに対しては湿布や鎮痛剤が処方されます。

歩行時には荷重による負荷を減らすために松葉杖を使用します。

骨折部位にズレがあれば整復や手術が必要になります。

中足骨骨折のリハビリでは骨折部の治癒を促進するために超音波治療器を当てることがあります。

また患部のリハビリとして足部の柔軟性、足底のアーチ機能の改善のために足底の筋肉の強化を行います。

患部以外にも体幹や股関節へアプローチをして、足底にかかる異常な負荷を減らすために不良な動作を改善していきます。

治療期間は早ければ1か月半ほど、スポーツをするならば動作の改善を考えると3か月ほどかかるケースもあります。

痛みが残る場合はトリガーポイントを疑おう

中足骨骨折は骨折が完治したにもかかわらず、足部、特に足背に痛みが残るという方がいます。

骨折部が完治したはずなのにまだ痛い場合は

短趾伸筋

をマッサージを試してみてください。

短趾伸筋や足部の捻挫や骨折があった時に筋硬結であるトリガーポイントが形成されやすく、

そのせいで足背部に痛みを引き起こします。

細かい筋肉な上に、周囲は他の筋肉の腱が走っているので、非常にわかりにくいのですが、

この短趾伸筋をマッサージすることで受傷後に残る痛みを改善できる可能性がありますので是非試してみてください。

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