リハビリ

腱損傷のリハビリテーション①腱の構造と組織構成

腱は筋の張力を骨に伝達する軟部組織です。

また、バネのように男性エネルギーを蓄える特性もあります。

柔軟性に富み、約70%を水分が占めています

腱は腱実質部、腱付着部、筋腱接合部の3つの構造に分けられます。

【リハビリで知っておきたい解剖学】腱の構造

腱実質部

腱実質部は長軸方向に平行に配列されたコラーゲンの階層となっていて、

コラーゲン原繊維→コラーゲン繊維→コラーゲン繊維束→腱

という順で構成されています。

腱は安静時には縮れたクリンプ構造をしていますが張力がかかると伸張されます。

腱は筋腱複合体の中で最も強力で1㎠の断面積あたり500〜1000kgの重さに耐えることができます。

腱付着部

柔軟性のある腱から硬い骨に徐々に移行する部位です。

腱→非石灰化繊維軟骨層→石灰化繊維軟骨層→骨

の順で繊維が移行するのが特徴です。

繊維軟骨は腱と骨の中間の強度を持った組織で骨に力を伝達・吸収します。

細胞外基質にはII型コラーゲンや高分子プロテオグリカンであるアグリカンが存在します。

高い水分保有能と衝撃吸収能力があり、

主に圧迫ストレスに適応する構造で運動によって生じる腱の角度変化によるストレスに対抗していると考えられています。

II型コラーゲンやアグリカンは石灰化繊維軟骨層の方が多い。

筋腱接合部

筋腱接合部は柔軟性や大きさの異なる組織間で張力を伝達する役割があります。

腱のコラーゲン繊維が筋細胞突起の陥凹部に入り込み、組んだ指のように連結しています。

この構造のおかげで接着面積や10倍に増加し、ストレスの集中が回避されます。

ただし、相対的には腱の中では最も脆弱で引張負荷を加え続けると真っ先に損傷します。

【リハビリで知っておきたい解剖学】腱を構成する組織

腱の主要構成要素は約70%を占める水分と残りは細胞、細胞外基質(コラーゲン、非コラーゲン基質です。

細胞

腱細胞が90〜95%。残りは軟骨細胞や滑膜細胞、血管細胞。

腱細胞は腱長軸に沿って存在してインテグリンを介して細胞外基質と接続されています。

腱細胞は腱に加わった力学的負荷を感知し、

コラーゲンをはじめとする細胞外基質の合成や分解、強度の向上を働きかけるなどして適応を促します。

細胞外基質

細胞が基質は腱組織のほとんどを占めます。

コラーゲン繊維は腱の力伝達に関与します。

腱に含まれるコラーゲンのうち95%はⅠ型コラーゲンで構成されます。

Ⅰ型コラーゲンの主な昨日は引張負荷に抗することで、

長軸方向に対して平行に配列されているのが腱の重要な構造的特徴です。

腱は単一方向への引張負荷に対応するようにデザインされた組織です。

コラーゲン分子は架橋構造によって結合します。

非コラーゲン基質の中でプロテオグリカンはコラーゲン原繊維の表面に存在し、腱の変形に伴う原繊維間の滑走を促します。

水分保持能があるため圧迫ストレスに抵抗する役割があります。

【リハビリで知っておきたい解剖学】腱と血管の関係

腱は結合している筋と比べると圧倒的に血行に乏しく、組織の修復能力の低さを意味しています。

一般的に腱の血行は加齢によって減少します。

【リハビリで知っておきたい解剖学】腱と神経

神経終末は有髄と無髄の2種類に大別されます。

有髄神経終末は張力の変化を感知する固有器官(ゴルジ腱器官)として機能します。

無髄神経終末は侵害受容器として機能し、痛みを感知・伝達します。

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