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心拍数で運動処方を行うメリット・デメリット | 心臓リハビリテーション

理学療法や作業療法をしていると、運動の負荷量を考えることが必ずあると思います。

様々な意見はあるかもしれませんが、運動処方において強度の指標となるのが心拍数です。

『心拍数が110回までの運動負荷にしましょう』

これだけで運動の強度がおのずと決まりますよね。

しかし、誰にでもこれが当てはまるわけではなく、

簡単そうに見えて以外に難しいのかもしれません。

  • 心拍数での運動処方ってどうやって決めればいいの?
  • 心拍数での運動処方が適していない患者さんはどんな人?
  • 回数やセット数で処方した方が良いのでは?

上記に当てはまる方はこの記事を最後まで読み進めて疑問を解決してください。

まずは、心拍数処方のメリットからお話しましょう。

心拍数での運動処方のメリット①|様々な運動負荷に当てはまる

この運動は10回で、この運動は5分で、この運動は3セットで…

もちろん、悪くはありませんし個別性があるという意味では

これくらい個人に合わせた運動処方が良いのかもしれません。

しかし、リハビリテーションで行う程度の運動強度の場合は特にそうですが、

これらのような細かさよりも継続性を優先する必要があります。

いかに優れた運動であっても、やらないと意味がありません。

効果0ですよね。

私は、最優先課題は継続のしやすさであると考えています。

そのためには、ストレスを与えてはいけないんです。

心拍数での運動処方のメリット②|運動負荷を自動調整できる

これもすごく大事なことです。

自主トレとして運動処方をすることはあると思いますが、

患者さんの体調には波があります。

特に心不全なんかでは日々体調が異なりますよね?

そうなると、その日の体調に合わせた負荷量であることが重要です。

回数やセット数で処方してしまうと、体調が悪くても同じ負荷の運動を行うことになり、

過負荷になりかねません。

同様に、運動を継続して筋力や体力がアップしても

同じ負荷を繰り返してしまうこともあります、過少負荷ですね。

心拍数は体調に応じて変動しますので、

体調の変動が大きい方には心拍数処方はおすすめです。

心拍数での運動処方のメリット③|ウェアラブル機器の進歩

スマートウォッチなど、簡単に心拍数を測ることができる時代になっています。

つまり、自分でイチイチ測らなくてもいい時代なんです。

これも継続性を高めるためにはすごく大事なことです。

人は手間や工程が多いと長続きしません、めんどくさいと感じてしまうんですよね。

回数やセット数の場合は数を数えるのは自分です。

しかも、毎日同じ運動で数を数えるとなると、

テレビを見ながらとか誰かと話しながらとか

いわゆるながら運動ができないのでしんどく感じてしまいます。

心拍数での運動処方のデメリット①|不整脈には使えない

今まで心拍数での運動処方のメリットを話してきましたが、

そもそもなぜ心拍数が運動強度の目安になるのでしょうか?

実は、運動強度の正確な指標は酸素摂取量です。

酸素摂取量と心拍数は基本的に相関することがわかっています。

だから簡便に測定ができる心拍数が用いられるわけですよね。

しかし、心拍数が正常に変化しない可能性がある

不整脈のある患者さんには使えないケースがあります。

代表が心房細動です。

基本的に運動負荷に追随して心拍数が増加しにくいので、心拍数があてになりません。

ペースメーカの植込みをされている患者さんも同様です、設定によっては心拍数が上がらないことがあります。

心拍数での運動処方のデメリット②|薬物療法の影響

β遮断薬など心拍数を下げる作用がある薬を利用すると、

やはり心拍数自体が変わってしまいますので設定している心拍数を見直す必要があります。

つまり、薬について常にチェックしておかないと運動処方はできないんですよね。

心不全の治療においてβ遮断薬を利用することは標準的です、

一度運動処方をしたからといってそれでOKではないのです。

継続的に状態を評価し、至適運動負荷としての心拍数を見直すようにしましょう。

心拍数での運動処方まとめ

  • 心拍数は体調に連動するため過負荷になりにくい
  • 考えずに測定可能なので楽しみながら実施できる
  • 不整脈や薬の影響を受ける点に注意

やはり一律に心拍数での運動処方が良いとは言えません。

患者さんに最適な運動処方を行い、

退院後も継続した運動を行ってもらうことが何よりも重要です。

継続性を意識した自主トレの指導を行いましょう。

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