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心肺運動負荷試験(CPX)とは?どんな検査で何がわかるのか

心肺運動負荷試験(Cardiopulmonary exercise testing:CPX)とは、

一般的には呼気ガス分析を併用して行う運動負荷試験のことを言います。

呼気ガス分析を行うことで、単純な体力の数値だけではなく様々な指標を得ることができます。

特に循環器疾患においては適応があるため、心臓リハビリテーションでは標準的な検査です。

  • 心肺運動負荷試験ってどんな試験なの?
  • 心肺運動負荷試験で何が分かるの?
  • 心肺運動負荷試験の対象は?

上記の疑問がある方はこの記事を最後まで読み進めて疑問を解決してください。

まずは、心肺運動負荷試験の概要についてです。

心肺運動負荷試験はどんな検査?

使用するものは主に

  • 自転車エルゴメータ
  • 呼気ガス分析装置
  • 12誘導心電図

です。

自転車はジムなどにある、トレーニング用の据え置き型の動かないやつです。

呼気ガス分析装置というのはガスマスクのようなやつです。

こんなイメージですね。

自転車のペダルはだんだん重くなる設定になっています。

1分間に20Wとか、一定のペースで負荷が上がっていきます。

これをramp負荷と言います。

自転車を漕ぎながら呼気ガス分析装置で吸った酸素と吐いた二酸化炭素を測定しています。

そして12誘導心電図で心拍数や不整脈をチェックしている、そんな検査です。

どれだけ自転車が漕げるか、要は運動耐用能を評価している訳です。

では、運動耐用能を評価することが何の意味があるのでしょうか?

心肺運動負荷試験は何のために行うの?

まず、老若男女問わず運動耐用能が高いことと生命予後は相関します。

ですので、単純に運動耐用能を高くすることが生命予後を改善することになるため、

運動耐用能は重要な指標となるわけです。

特によく行われるのが循環器の分野だと思います。

1つの目的は虚血の検出です。

労作性狭心症においては運動強度が高くなると

心筋虚血を起こし胸部痛などの症状が出現します。

カテーテル検査や造影CTなどで冠動脈に狭窄があることがわかっても、

それがイコール労作性狭心症であるとは言えません。

虚血になると心電図上ST低下を伴いますので、虚血を鑑別することに有効です。

ただ、これは実は呼気ガス分析がなくてもできるのです。

エルゴメータと12誘導心電図があればできますし、それでも検査としては成立します。

次に良く使うのが運動処方です。

運動処方においては嫌気性代謝閾値(AT)が重要な指標となります。

理学療法士や作業療法士の方はよく覚えておいて欲しいのですが、

運動処方において確実なのは運動負荷試験の結果に基づいた運動処方です。

これ以上に有用なものはないと思います。

もちろん測定がうまくできないケースもありますが

運動負荷試験の結果に基づいたAT処方ではかなり安全に運動療法が実施できることが証明されています。

実際のATと呼気ガス分析上の数値にはタイムラグがあるので、

運動処方はAT1分前の負荷量もしくはAT時の心拍数です。

心肺運動負荷試験の対象となる疾患は?

心肺運動負荷試験は上述した目的以外にも息切れの精査のために使われることがあります。

つまり、息切れを呈する疾患の鑑別のためにも心肺運動負荷試験は有効であると言えます。

それ以外にも以下の様に多くの疾患や病態が対象とされています。

しかし、臨床ではまだまだ心肺運動負荷試験の普及率が高くありません。

もちろん施設基準など様々な問題はあるかと思いますが、

セラピストから働きかけて装置を購入してもらうことも大事なことだと思います。

リハビリテーションは運動療法を行います、

運動療法において運動処方は必須であり、

その運動処方の最も信頼性の高い検査である心肺運動負荷試験は今後の普及が望まれます。

ちなみに算定点数は、

心肺運動負荷試験は心肺機能検査として1,600点、

呼気ガス分析加算で520点の合計2,120点

です。

試験実施時間は10分程度、前後の準備を入れても40分程度で終わるものです。

採算面も決して悪いものではないと思いますのでここもアピールポイントになると思います。

心肺運動負荷試験は運動処方のゴールドスタンダード

これからはもっと心肺運動負荷試験が普及してくると思います。

診療報酬の改定の度に点数が増えているのは国も期待している証拠でしょう。

高いエビデンスを有する運動負荷試験をうまく活用して我々も効果的で安全な運動処方ができるようになりたいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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