起き上がりを介助した時に
「怖い!」「やめて!」
と言われたことはありませんか?
怖がってなかなか起きれず余計に時間がかかってしまう…
そんな経験はありませんか?
恐怖心があると身体に余計な力みが生まれ、
本来できるはずの動きができなくなり、
介助量を増やす要因になってしまいます。
起き上がりに対する怖さを無くすには
「本人の自然な動き」
を知り、
「本人の力とペースに合わせる」
ことが大切です。
起き上がり介助の最大のポイントは「本人の動きを邪魔しないこと」
皆さんはいつもどのようにして起き上がりますか?
仰向けの状態から一度横向きになり、
ベッドに肘などを着いてから上半身を起こしていませんか?
大切なのは、日常的な自然な動作を取り入れることです。
普段どのように起きているか考えながら行うと、
介助される側も身体が自然と介助の動作についていくので、動いている間、力まずにすみます。
介助される本人が力まなければ介助者側にかかる負担も少なくてすみます。
なぜ起き上がりが怖いのか?それは転びそうだから
恐怖心を感じる理由は
- 「危ない」
- 「ケガをしそう」
- 「転びそう」
と無意識に思うからです。
一度「怖い」と感じたことは体が覚えてしまいます。
次やろうとすると怖さを体が思い出してかたくなり、
動きを制限してしまいます。
できるだけ安全に、安心して体を預けてもらえることが大切です。
「できること」と「できないこと」を知ることが大切
起き上がる過程のすべてを手伝う必要性はありません。
どの過程がうまくいかないかを最初に確認して、
その部分だけを介助することが介助の秘訣です。
日常生活の中で確認し、練習を重ねることが、
廃用予防と介護負担軽減につながります。
介助する側は自分の力だけで頑張ろうとするのではなく、
ご本人の力をできるだけ発揮してもらい、
道具も使ってより楽に行える方法を知ることも大切です。
目線が急に上がると怖い。それならベッドの角度を利用しましょう。
なぜ恐怖心が生まれるかというと、
寝ている状態から座っている状態へ一気に頭が持ち上がり、
急激に目線の高さが変化するからです。
ジェットコースターを怖いと感じるのは、
体に強い重力が掛かり、目線が上下左右に振られるから。
それと似たようなことが介助の時に起きているのです。
介助する側としては一気に起こしてしまう方が楽ですが、
そうすると余計に恐怖心を与えて
起き上がり=怖い
と思い込んでしまいます。
それを防ぐために使ってほしいのがベッドの「ギャッチアップ機能」です。
ずっと寝たままの状態が続いていると、
座った時の目線の高さをすごく高いと感じてしまいます。
ベッドの頭側の角度をゆっくりと上げていくことで
目線の変化に鳴らしていくことができるので、
怖さを感じることなく起き上がることができます。
力任せにするよりも
ちょっとだけ手順に気を付けたり、ひと手間加えるだけで
ぐっと介助が楽に、そして安全に行うことができるようになります。
何事も「急がば回れ」です。
エポックの自費訪問リハビリは、
少しでも自立したい患者様のため、
毎日介護を頑張るご家族様のため、
希望や悩みに寄り添いながら一緒に目標に向かって取り組んでいます。
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