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息切れと運動について COPDのリハビリ

息切れがあるとき、運動はしていいの?

  • 少し階段を登っただけで息切れがする
  • 息切れが辛くて、運動ができない

こんな時、運動はやめるべきか、行うべきか、悩むことが多いのではないでしょうか?

今回のテーマは呼吸器疾患の代表的な症状として見られる息切れと、それに対する運動についてです。

呼吸器疾患の中でも代表的なCOPDにおいては、運動を避けることが逆効果になることもあります。

息切れを理由に動かない生活が続くと、筋力や体力が低下し、ますます呼吸が苦しくなる悪循環に陥ってしまうのです。
そのため、COPDをはじめとする呼吸器疾患では、「適度な運動療法」が非常に重要とされています。

では、どんな運動が良いのでしょうか?

「その判断は医師や理学療法士に確認してください!」と言いたいところですが、

気軽に医師や理学療法士に聞ける環境にいる方はそう多くないと思いますので、

ここで紹介したいと思います。

COPDとはどんな病気?

COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:慢性閉塞性肺疾患)は、主に長年の喫煙や大気汚染などが原因で肺の働きが低下する病気です。
肺の中の「気道」が狭くなり、空気の通り道が塞がれることで、息切れ・咳・痰などの症状が起こります。

進行すると少しの動作でも息苦しさを感じ、「動けない」「歩けない」という状態に陥ることがあります。
しかし、正しいリハビリと運動療法を継続することで、息切れを軽減し、生活の質を大きく改善できることが分かっています。

息切れに効果的な運動とは?

有酸素運動(持久力トレーニング)

呼吸リハビリで最も基本となるのが、下肢の持久力トレーニングです。
足の筋肉を使うことで全身の血流が改善し、酸素を効率よく使えるようになります。

代表的な運動は次の通りです。

  • 散歩(ウォーキング)

  • 自転車エルゴメーター(屋外でも可)

  • ゆっくりとした階段昇降

これらは1日15〜30分程度、週3〜5回が目安です。
もちろん、体調や息切れの程度によって時間を調整しましょう。

筋力トレーニング(下肢中心)

筋肉量が減ると、同じ動作でも呼吸の負担が大きくなります。
そのため、下肢筋力を保つことは呼吸リハビリの基盤になります。

おすすめは以下のような簡単な運動です。

  • 椅子に座って立ち上がるスクワット(10回×2〜3セット)

  • かかと上げ運動(ふくらはぎを鍛える)

  • 太もも上げ運動(膝関節を安定させる)

これらの運動を、日常生活の中に「+α」で組み込むことがポイントです。

「生活の一部」として運動を取り入れる工夫

いきなり「運動をしよう」と思っても、なかなか続かないものです。
しかし、生活動作の中に取り入れるだけで、無理なく継続できるようになります。

たとえば――

  • 今までバスで移動していた距離を歩いてみる

  • 近くの買い物を自転車に変えてみる

  • 歯磨き中にスクワットを5回する

こうした「ながら運動」でも効果は十分です。
呼吸が乱れない範囲で、少しずつ体を動かす習慣を作りましょう。

無理せず続けることが一番のリハビリ

呼吸器疾患の運動療法で大切なのは、「無理をしない」ことです。
体がしんどいとき、息苦しさが強いときは、必ず休む勇気を持ちましょう。

運動を継続することはもちろん大切ですが、“休むこと”もリハビリの一部です。
体調と相談しながら、少しずつ「動ける身体」を取り戻していくことが何より重要です。

訪問リハビリでできる呼吸リハビリのサポート

「運動した方がいいのは分かるけれど、自分でやるのは不安」
「どれくらい動けばいいのか分からない」

そんな方には、訪問リハビリでの呼吸リハビリがおすすめです。
理学療法士がご自宅に伺い、呼吸状態や筋力を確認しながら、安全かつ効果的な運動プログラムを行います。

さらに、

  • 呼吸を楽にするための姿勢(体位ドレナージ)

  • 呼吸法(口すぼめ呼吸など)

  • 日常生活動作の工夫(省エネ動作)

といった実践的な指導も受けられます。

息切れで動けないと感じていた方でも、訪問リハビリを通して「少しずつ歩けるようになった」「買い物に行けるようになった」と実感されるケースは多くあります。

息切れを恐れず、一歩ずつ前へ

息切れがあると「もう運動はできない」と思いがちですが、運動こそが息切れを軽くする第一歩です。
呼吸リハビリを続けることで、肺の働きを補い、生活の質を向上させることができます。

ただ、カラダがつらいな、しんどいなと感じる時は無理せず休んでくださいね。

エポック自費訪問リハビリでは、COPDなどの呼吸器疾患に対する専門的な訪問リハビリを行っています。
理学療法士がご自宅に伺い、体力・筋力・呼吸機能を総合的にサポート。
「動ける」「笑える」「外出できる」日常を一緒に取り戻しましょう。

まずはお気軽にご相談ください。

 

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