リハビリ

痛みが起きるくらいの速さで歩くことで末梢動脈疾患の歩行障害は改善する

「無理せずに痛みのない程度で良いですよ。」

「歩くと足が痛い」という患者様がいたら、

あなたはきっとこんな台詞を言っていると思いますが

もしかしたら、その指導は間違っていたかもしれません。

足に痛みが生じる速さで歩くことで

末梢動脈疾患(PAD)の歩行制限が改善する可能性があります。

PADの間欠性破行を改善させるカギは歩行運動による血管新生

末梢動脈疾患(PAD)とは動脈硬化のために下肢の血流が不足する病気のことです。

足に十分な血流がいかずに歩行時に痺れや痛み、冷感を引き起こします。

ひどくなると歩いていると次第に歩けなくなるほどの痛みが起きて、

少し休憩するとまた歩けるという「間欠性跛行」と呼ばれる症状が現れます。

このPADの治療にはそもそもの動脈硬化の原因となる

喫煙、高血圧、糖尿病、高脂血症の治療を行い、

その上で運動療法や薬物療法、

場合によってはカテーテル治療がバイパス治療

といった手術も行われます。

そして、我々リハビリ職種が手を出せる治療となると代表的なのはやはり運動療法です。

運動療法の中でも歩行には筋肉の血管新生を促す効果があり、

血管新生によって末梢への血流を増やすことで間欠性跛行の改善ができるとされています。

その速度は、冒頭に書いたように

痛みを感じる速度

なのです。

実際の研究でも12ヶ月の歩行練習にて、

痛みが生じない速度で歩行練習をした低速歩行群とでは

6分間歩行での距離に有意な変化が見られなかったのに、

痛みが生じる速さで歩行練習をした高速歩行群では有意に歩行距離が伸びた

という報告もあったようですよ。

歩行距離は伸びるが痛みが増悪するケースも

ただし、この歩行練習にはリスクが伴います。

確かに高速の歩行練習によって歩行距離は伸びたのですが、

有害事象つまり症状が増悪したケースも少なからず発生していて、

その発生率は歩行速度が速くなるにつれて高くなっていたというのです。

多少のリスクを負ってでもメリットの方を優先するのは

海外らしいといえば海外らしいですし、

歩行機能の改善の一つの指標ができたのは大きな一歩なのではないでしょうか。

歩行時の痛みの有無だけでなく、痛みの強さとの関連性も考えながら、

リハビリに取り入れていけると良いですね。

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