今回、ご紹介させて頂くご利用者様は、
80歳代の男性で仕事中にホームに転落し、頚椎損傷となられた方です。
入院中から医療機関でのリハビリや施設内のリハビリについて、
その内容にどうしても納得がいかずに、
自費でもいいから違うサービスでリハビリを受けてみたいという思いから、
弊社にお問い合わせを頂きました。
介入当初は、受傷から1年ほどが過ぎており、
全身の痺れや痛みが強く、全身を動かすこともできず、
リハビリを思うように、進めることができませんでした。
しかし、ご本人様とじっくりお話しすることはもちろん、
リハビリスタッフ全員で毎夜のごとくミーティングを重ね、
粘り強くリハビリを何度も何度も積み上げていった結果、
ご本人様はおろか施設の方も驚くほどの回復を見せております。
こちらは去年、リハビリ中に缶コーヒーを飲もうと、
頑張って右手を使っている様子です。
何とか手を胸に当てながら肘の力を使って、
缶コーヒーを固定してストローで飲まれております。
(※写真はご本人様の許可を頂き撮影しております。)
「ストローでもいいから缶コーヒーを飲みたい」
これはずっと仰っていたご本人様のご希望でした。
右手の動きもかなり制限されており、痛みも強く、
肘関節屈曲も厳しい日々も長くありましたが、
毎日、毎日諦めず一緒に練習をして頂き、去年ようやく
目標を達成されました!
ご本人様は非常にお喜びになられましたし、
何より我々スタッフも非常に嬉しくて、
何度も社内カンファレンスで話し合ったことを覚えています。
次はビールジョッキを持って乾杯したい!
これに満足することなく、我々リハビリチームは上を目指します。
ご本人様も「缶コーヒーをストローを使わずに飲む」
これを次の目標にして頑張ることにしました。
ストローで飲むことが出来たので、
どんどん回復するのかと思いましたが、
動かせる範囲が増えた結果、痛みが増強したり、
違う部分に痛みが出たりと
ご本人様のモチベーションが変動してしまうこともあり、
そう簡単には進みません。
…そんな日々でも、諦めずに一歩一歩です。
次の写真は今年の最近の様子です。
(※写真はご本人様の許可を頂き撮影しております。)
じゃーん!
ついにストローを使わずに飲むことが出来ました!
写真で見ると一目瞭然で、腕は肩よりも高く挙がり、
手首や前腕の動きを使って紙コップを口元までしっかりと運んでいます。
ご本人様も驚かれており、「これなら次はビールジョッキ持てるな!」と
嬉しそうにお話しして下さいました。
紙コップは軽いので、まだ筋力的に持ち上げられますが、
ビールジョッキは重たいですからね。
我々エポック自費訪問リハビリスタッフは、
「ご本人様とビールジョッキを持って乾杯する」、
これを次の目標に掲げ、日々頑張っています。
毎日が患者様と、そして自分と向き合い続ける日々
病院で勤務していた頃は、17時の終業時間が来れば
仕事を片付け、帰宅をして自分の余暇に時間を費やしていたように思います。
でも自費の訪問リハビリサービスに携わることで、
私の考えや行動すべてが変わりました。
終業時間が終わっても、常にミーティングをしたいと思いますし
常に技術向上を目指したいと思うようになりました。
求めてくださる方に120%の自分で応えたい。
心の底から、そう思えるようになりました。
社長がそういう考えなので、私も含め
全ての社員が同じ考えに染まっていきます。
ー諦めずに、全力で寄り添うー
毎日が患者様と、そして自分と向き合い続ける日々です。
これからも1人でも良いサポートができるように、
リハビリサービスを提供していきたいと思ってます。
ご本人様のインタビューも合わせてお読みください。