肩関節周囲炎、いわゆる四十肩・五十肩は
成人の2~5%が罹患すると言われている肩関節の代表的な疾患です。
※肩関節周囲炎の詳しい解説はこちらの記事で書いています。
肩関節周囲炎の特徴的な症状のひとつとして知られているのが夜間痛です。
夜間痛は睡眠を妨げ、生活の質を大きく低下させる要因となりえます。
激痛を伴う人もいれば、全く夜間痛を生じない人もいます。
その違いは何なのでしょうか?
肩関節周囲炎夜間痛のメカニズム
夜間痛は主に烏口肩峰弓周辺の肩峰下圧の上昇によるものと言われています。
もう少し分かりやすく説明すると、
起きているとき(座っている・立っているとき)は、
肩の重さで肩の関節に隙間ができ、痛みが出にくくなっています。
しかし横になって寝ると、肩の関節の隙間が狭くなりやすく、
炎症を起こしている部分が圧迫されて、痛みが出やすくなるのです。
夜間痛がつらいときの過ごし方
夜間痛は、肩の炎症が強い時期に多くみられます。
この時期は「痛みをがまんして動かす」のではなく、
「無理せず痛みをコントロールする」ことが大切です。
ポイント
痛み止めや湿布、必要に応じて注射で炎症を抑える
三角巾などで肩を支えて安静にする
肩に負担がかからない姿勢(ポジショニング)で寝る
例えば、横向きではなく仰向けで、痛い方の肩の下にクッションを入れるなどが効果的です。
肩関節周囲炎のリハビリは無理をしない範囲で
痛みが強いときは、無理にストレッチをする必要はありません。
まずは痛みが出ない範囲で肩を少しずつ動かすことから始めましょう。
リハビリを続けていくことで、肩周りの筋肉の癒着やこわばりを防ぎ、
夜間痛も少しずつ落ち着いていきます。
どのくらいで治るのか?
肩関節周囲炎の夜間痛は、ずっと続くわけではありません。
多くの方は、肩の状態が良くなっていくにつれて夜間痛も和らぎ、
1年から2年ほどで痛みが気にならなくなっていきます。
夜間痛で眠れないときは我慢せず相談を
眠れないほどの肩の痛みは本当につらいものです。
「そのうち治るから」と無理に我慢せず、
痛み止めの使い方や寝る姿勢など、どう対処すれば良いか
担当の先生やリハビリスタッフに遠慮なくご相談ください。
肩関節周囲炎の夜間痛まとめ
夜間痛は肩関節周囲炎でよくみられる症状です。
適切に痛みをコントロールし、無理のない範囲で肩を動かすことで、
少しずつ改善していきます。
無理のない範囲で動かす…これが難しいですよね。
肩関節周囲炎のセルフトレーニングに関しては別記事で詳しく解説しています。
眠れない夜が続くようであれば、私たちにお気軽にご相談ください。