褥瘡(じょくそう)は、体の一部に持続的な圧力がかかることで血流が阻害され、皮膚や皮下組織が壊死する状態を指します。
特に高齢者や寝たきりの患者にとって深刻な問題で、適切なリハビリを通じて予防することが可能です。
褥瘡が発生しやすい部位
褥瘡は、主に骨が突き出ている部位に発生しやすく、以下の部位が特にリスクが高いです
仰臥位(あおむけ):後頭部、肩甲骨部、仙骨部、踵(かかと)
側臥位(よこむき):耳、肩、肘、腸骨、膝、くるぶし
座位:坐骨部、尾骨部、背中
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褥瘡リスクと関節拘縮の関係
褥瘡のリスクを高める要因の一つが「関節拘縮」です。
関節拘縮が進行すると、体が不自然な姿勢をとり、クッションなどでの圧力分散が難しくなります。
特に、股関節や膝関節の拘縮があると、マットとの接触面積が小さくなり、
局所的な圧力が高まり、褥瘡を引き起こしやすくなります。
例えばですが、円背の高齢者は、股関節と膝関節が屈曲位で拘縮しています。
その状態でクッションなどを入れずに仰臥位になると、
頭から背中、膝が浮いてしまいます。
そうすると、頭や胸部の重さは胸椎部、大腿部の重さは殿部、下腿の重さは踵に集中します。
そのため褥瘡ができてしまうのです。
褥瘡を作らないためには局所への負荷を取り除いて、
頭部、胸部、大腿、下腿の重さはそれぞれの部位で支えるようにクッションを敷き込むようにしていきましょう。
褥瘡予防のためのポジショニングとリハビリ
リハビリを通じて、体のポジショニングを最適化し、褥瘡予防を実現するための方法を紹介します。
1. 下肢のポジショニング
大腿部の重さを支える
大腿部の近位部(太ももの上部)や殿部近くまでしっかりとクッションを敷き込み、体重が均等に分散されるようにします。クッションとの馴染みを良くする
大腿部に軽く圧力をかけて、クッションと大腿部がしっかりとフィットするようにします。
2. 上肢のポジショニング
適切なクッションの使用
ブーメラン型やくさび形のクッションを使用して、肩から腕全体がしっかりと支えられるようにします。上腕・前腕の圧力分散
上腕や前腕に軽く圧力をかけて、クッションとの接触面が均等になるように調整します。
3. 頭部のポジショニング
頭部の支え
頭部と胸部の奥までクッションを敷き込み、圧力を分散します。
過伸展や過屈曲を避けるため、体の向きを少し変更し、半側臥位で頭部を側方に支える方法も有効です。
4. 側臥位でのポジショニング
30度の角度を保つ
側臥位では、体重が骨に集中せず、殿筋部(おしり)で受け止めることができるよう、体を30度の角度に保つことが重要です。
5. 座位(シーティング)でのポジショニング
理想的な座位姿勢
股関節、膝関節、足関節を90度に屈曲させて座ることで、圧力が分散し、褥瘡が発生しにくくなります。
座位での正しいポジショニングは、褥瘡予防に非常に効果的です。
リハビリの重要性について
褥瘡を予防するためには、定期的な姿勢のチェックやリハビリが不可欠です。
ご自宅でも上記のポジショニングに気を付けてもらうことで予防することもできますが
これで合ってる?と疑問に思われることもあるかもしれません。
お困りのことがありましたら、是非ともお気軽にご相談ください。