リハビリ

【エポックリハビリコラム】QLSSの運動療法

「QLSS」

整形分野のリハビリに関わっていた人なら一度は聞いたことがある単語だと思います。

子供などは「野球肩」としてよくみられますが、

デスクワークでパソコン作業など、

腕を持ち上げた状態を長時間続けておられる方にも

みられる症状です。

腱板修復術後、ゼロポジションでのギプス固定などでも発症することがあります。

QLSSとは

Quadrilateral space syndrome(QLSS)(クアドリラテラルスペースシンドローム)」は、

絞扼性神経障害の一つです。

日本語では、「四辺形間隙症候群」といい

腋窩神経という腕に走っていく神経の障害が起こり、肩や腕に痺れ、痛みを引き起こします。

QLSSは、肩甲切痕部での肩甲上神経障害に並び、

肩関節でよくみられる絞扼性神経障害です。

QLSとは

「Quadrilateral space(QLS)(クアドリラテラルスペース)」とは、

「後方四角腔」「四辺形間隙」「外側腋窩隙」などとも言われ、

上腕三頭筋長頭、大円筋、小円筋に囲まれた四角い隙間のことを言います。

QLSには、腋窩神経と、後上腕回旋枝動脈と後上腕回旋枝静脈の2本の血管が通っています。

この間隙は、構成する筋肉の走行の変化により拡大したり狭小化したりします。

肩関節下垂位では比較的広く保たれていますが、肩関節挙上に伴い狭小化していきます。

水平内転が加わると、小円筋がさらに後方から圧迫し、腋窩神経は末梢へ牽引されることになります。

更に、野球などの球技競技者は肩周囲筋の肥大によって QLS の狭窄はさらに強くなります。

QLSSを考えるなら抑えておきたい腋窩神経について

腋窩神経は腕神経叢から出て上腕部背側に走行する末梢神経です。

神経支配は主に三角筋です。

知覚領域は上腕の外側です。

腕神経叢は、第5頸神経~第1胸神経の前肢(C5〜T1)で構成されています。

腕神経叢は斜角間隙と呼ばれる、前斜角筋と中斜角筋の間を通り、

各神経幹を形成します。

C5,C6の前枝が合流し上神経幹、

C7の前枝が中神経幹、

C8とT1の前枝が合流し下神経幹を形成する。

上・中神経幹からの枝(前部)が合流し外側神経束(C5~C7)、

上・中・下の神経幹からの枝(後部)が合流し後神経束(C5~T1)、

下神経幹からの枝(前部)から内側神経束(C8、T1)が形成されます。

外側神経束と外側神経束と内側神経束は合流して正中神経に、

外側神経束の1枝は筋皮神経となり、

内側神経束の1枝は尺骨神経になります。

後神経束が、腋窩神経と橈骨神経になります。

また、腕神経叢からは肩甲上神経、肩甲下神経も分枝しています。

QLSSの症状とは

QLSSの臨床症状としては、

  • 肩関節後面から上腕外側に広がる放散痛
  • 肩外転筋力低下
  • QLS圧痛
  • 肩後面の鈍痛
  • 腋窩神経の固有知覚領域の知覚異常
  • 三角筋の萎縮
  • 上腕二頭筋、上腕三頭筋の萎縮

などがあげられます。

中でもQLSの圧痛と上腕外側の知覚障害のチェックは必須です。

確実にQLSを触診できるように練習しておきましょう。

QLS を形成する小円筋・大円筋・上腕三頭筋長頭腱だけでなく

大円筋に隣接して走行する広背筋が関与した

QLSS例も多くみられます。

QLSSの治療・リハビリテーション

重症になると、疼痛が強く睡眠障害や肩関節を動かすことができず生活に支障が出ることもあります。

神経ブロックまたは、疼痛鎮痛剤による疼痛緩和を行います。

運動療法においては、

QLSを構成する上腕三頭筋・大円筋・小円筋及び広背筋の

スパズムの排除、ストレッチを実施していきます。

ストレッチは上肢挙上位で行うのが一般的ですが、

疼痛の程度によっては挙上困難な場合もあります。

徒手的にリラクセーションを行い筋緊張の緩和を図ることも必要ですし、

上肢を対側の手で把持して免荷した状態で体幹の回旋などを用いて、

セルフストレッチができる方法を提案してあげるとよりよい経過をたどりやすくなるでしょう。

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