リハビリにおいて最も避けたいリスクの1つに転倒があると思います。
しかし、患者様の生活の質を高めるためには自立度を高めていかなくてはならない。
だけど、転倒は怖い。
この二律背反に頭を悩ませることありませんか?
どのタイミングで自立とするのか・・・その指標の1つに
片脚立位の保持時間があります。
片脚立位と転倒リスク、歩行自立の基準とは
まず転倒リスクがあるかどうかのカットオフ値ですがこれは
閉眼での片脚立位では5秒
開眼での片脚立位では20秒
この数字を下回ると転倒リスクが高まるとされています。
しかし、これはあくまで指標であって実際に歩行自立している人の片脚立位の保持時間とは若干のズレがあります。
歩行自立をしている人の平均の保持時間は16.5±10.9秒。
歩行自立とされない人の平均の保持時間は1.7±2.6秒。
これを見ると歩行自立できる人の下限と歩行自立できない人の上限の境界が4~5秒となるわけですが
片脚立位の保持時間区分別の歩行自立の割合を見ると
2~5秒では45%であるのに対して5~10秒では74%と一気に高くなっていて前述の数値と一致します。
なので5秒保持できれば自立を検討しても良いでしょう。
ちなみに10~15秒では91%、15秒以上では100%となっていますので
10秒以上保持できればほぼほぼ自信を持って
「自立!!」
と言っても良いかもしれません。
では、5秒以上を達成するためにはどうすれば良いのでしょうか?
その基準となるのが下肢荷重率です。
片脚立位が5秒以上可能な人のほとんどが片脚へ体重の90%以上をかけられる人で、
2秒未満の人は80%未満しかかけることができなかったと報告されています。
さらにこの下肢荷重率と膝の伸展筋力に相関があることも報告されており
1.2Nm/kgの伸展筋力があれば片脚立位の保持時間が10秒以上となり、それ以下では顕著にその割合が減ったと報告されています。
片脚立位は患者様自身に自分の状態を理解してもらえる
いかがでしたか?
歩行自立を判断する参考になったでしょうか?
歩行自立を決めるためのテストは他にもたくさんあるのですが、
片脚立位は歩くためのスペースも必要なく、在宅でのリハビリでも行うことができる簡便なテストです。
生活の中で一瞬であれば片脚立位の状態になることはありますが、片脚立位で保持するという機会はあまりないため、
患者様自身も自分がどれだけ不安定なのかということを自覚していない方がほとんどです。
実際に測定してみると普段の生活では歩行自立していても
片脚立位をさせてみると転倒リスクが高くなるカットオフ値以下の成績であることも多く、
患者様自身も「あれ~?意外と難しいな。」なんて反応をされることが非常に多い。
そんな時に今回ご紹介した数値を出すと、
目標の保持時間やそのために必要な筋力も納得しておらえてリハビリもスムーズになりますので、ぜひ参考にしてくださね。
兵庫・大阪で自費の訪問リハビリならエポック
弊社の訪問リハビリは経験豊富な理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によるあなただけのリハビリプログラムを提供させていただいております。
兵庫県・大阪府 自費訪問リハビリ 対応疾患
脳血管障害
脳梗塞、脳出血後、くも膜下出血
神経筋障害
パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、ギラン・バレー症候群、筋ジストロフィーなど
脊髄障害
頸椎症性脊髄症、頸椎椎間板ヘルニア、胸椎椎間板ヘルニア、後縦靱帯骨化症、黄色靱帯骨化症、脊髄腫瘍や転移性脊椎腫瘍などの腫瘍性病変、感染症、血腫、脊髄空洞症、脊髄梗塞、脊髄炎、多発性硬化症など
循環障害
狭心症、心筋梗塞、不整脈、心筋症、弁膜症、動脈硬化、静脈血栓塞栓症など
呼吸障害
慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、咳喘息など
代謝障害
糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)など
運動器障害
骨折、変形性関節症、四肢切断、寝たきり、寝たきりによる廃用症候群など
スポーツ障害
脊髄損傷、脊椎捻挫、野球肘、野球肩、オスグッドなど
兵庫県 自費訪問リハビリ 対応エリア
神戸市
全域
阪神南地域
尼崎市 西宮市 芦屋市
阪神北地域
伊丹市 宝塚市 川西市 三田市(応相談) 猪名川町(応相談)
東播磨地域
明石市 加古川市 高砂市 稲美町 播磨町
中播磨地域
姫路市
大阪府 自費訪問リハビリ 対応エリア
大阪市
全域
豊能地域
池田市 箕面市 豊中市 豊能町 能勢町
三島地域
茨木市 高槻市 吹田市 摂津市
北河内地域
枚方市 交野市 寝屋川市 守口市 門真市 四条畷市 大東市
中河内地域
東大阪市 八尾市
南河内地域
松原市
泉北地域
堺市