リハビリ

筋損傷のリハビリテーション①筋の基礎解剖

筋は、軟部組織の中で最も使用され、最も問題が発生する組織と言えるでしょう。

今回は「筋肉の基礎解剖学」について解説します。

筋の解剖 | マクロ解剖

骨格筋は筋繊維と結合組織からなっています。

筋繊維

そこに分布する神経とともに収縮機構を担っています。

筋肉というのは小さな細胞の塊であり、階層構造によってできています。

骨格筋>筋線維束>筋線維(筋細胞)>筋原線維

と細分化していくことができます。

筋繊維は

  • 筋内膜
  • 筋周膜
  • 筋外膜

という3つの結合組織によって連結しています。

筋内膜が筋繊維を包み込んでいます。

そして筋周膜が10~2300の筋繊維を包み込み、筋繊維束を構成します。

さらに筋外膜が筋繊維束からなる筋腹全てを取り囲みます。

結合組織

毛細血管や神経組織も含みます。

筋収縮中に個々の筋を結びつけ、筋繊維による収縮を関節運動に変化させます。

筋繊維の両端は腱もしくは腱様の筋膜に付着し筋腱接合部と呼ばれています。

筋の解剖 | ミクロ解剖

筋節(サルコメア)

サルコメアは、

細いフィラメント(アクチン)太いフィラメント(ミオシン)が交互に並ぶことで構成されます。

Z線と呼ばれる細い暗い線によって区切られている部分が1単位です。

サルコメアが連なって筋原線維を構成します。

1つの筋細胞には約10,000ものサルコメアが含まれています。

サルコメアには暗く見える部分と明るく見える部分があります。

暗く見える部分は、

主に太いフィラメントであるミオシンと細いフィラメントであるアクチンから構成され、

密度が高いA帯と呼ばれます。

その中央部はH帯(ヘンゼン帯)と呼ばれ、

ここはアクチンフィラメントがなくミオシンフィラメントのみの部分です。

つまり、A帯にはミオシンのみの部分と、ミオシンとアクチンが重なっている部分が存在します。

明るく見える部分は、

細いフィラメントであるアクチンから構成され、

I帯と呼ばれます。

Z線はI帯を2分するように中央に存在しますが、

実際にはアクチンフィラメント同士の結合部になります。

太いフィラメント(ミオシン)

ミオシンは、

アデノシン三リン酸(ATP)を加水分解する酵素と構造タンパク質からなっており、

その他の非ミオシンタンパク質も含んでいます。

①ミオシン結合組織タンパク質C

A帯を横切るように位置していて、アクチンミオシン複合体によって生み出される力の調節に関わります。

②タイチン

巨大な弾性タンパク質であるタイチンは太いフィラメントに沿ってZ線まで伸びていて、A帯の半分が確実に均一な力を生成するように働いている。

③ミオメシン&オブスクリン

M線に存在します。

ミオメシンはM線サルコメア内の歪みセンサーとして働き、オブスクリンはサルコメア周辺の筋小胞体ネットワークの位置を調整するように働くと考えられています。

ミオメシンおよびオブスクリンはタイチンとM線でミオシンフィラメントと三次元的に結合します。

④クレアチンキナーゼ

M線に存在し、ミオシンフィラメントに結合し、サルコメア内の迅速なATP供給に対応しています。

細いフィラメント(アクチン)

アクチンは収縮機構の主要な部分となります。

種々のタンパク質と関連しており、最も重要なのはトロポニンとトロポミオシンです。

トロポミオシンは、アクチンを安定させてカルシウム受容体であるトロポニンをフィラメント上に位置させる足場となります。

脱分極によってカルシウムイオンが放出されトロポニンに結合すると、

トロポニンとトロポミオシンの構造が変化し、

アクチンフィラメント上のミオシン結合部位が現れ、

そこにミオシンが結合することで筋収縮が起こります。

Z線

Z線は非平行なアクチンを規則的な横の配列とし、

サルコメニア間を結合させています。

サルコメア内の大部分のタンパク質の重複部分がZ線内に存在します。

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