リハビリ

フレイルとサルコペニアの違い分かりますか?

近年良く聞くワードとして

  • フレイル
  • サルコペニア

があります。

よくセミナーとかも見かけますが、『フレイル・サルコペニアの○○』みたいに、一緒に語られることが多いように思います。

確かに似ている部分はありますが、この2つは全然別物として考えるべきだと思っています。

「フレイルとサルコペニアの違いって何ですか?」

って学生さんに聞かれたらあなたはどのように説明しますか?

文献的考察と私の私見を交えてこれらの違いについて書いてみたいと思います。

フレイルの定義と概念|重要な2つのポイント

まずはフレイルです。

フレイルの定義は、フレイル診療ガイド2018年版によると

加齢に伴う予備力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態

とされています。

どうでしょう、あなたの思っているフレイルのイメージと合致しますか?

フレイルは加齢による筋力・体力の低下の事、みたいに思われていることが多いです。

また、要介護と自律の間の可逆的なPhaseという認識の方も多いと思います。

私の考えとしては、以下の2点が重要と考えています。

  • フレイルは要介護の1歩手前、ここでの介入次第で要介護になることを防ぐあるいは要介護でない状態(≒健康寿命)を伸ばすことができる
  • フレイルというのは今後様々な良くない転帰を辿る可能性があるというサインであり、ここで食い止めることが重要

2つ目は分かりにくいかもしれませんが、

脳梗塞・心筋梗塞・心不全などなど、先ほどの定義に様に予備力が低下しているためいろんな大病を患う可能性があるんです。

サルコペニアの定義と概念

サルコペニアというのは加齢に伴う筋肉量や筋力が低下した状態と定義されます。

フレイルとは違い、サルコペニアは筋肉に強くフォーカスした概念であり、フレイルの中でも身体的フレイルの中核を担うと考えられます。

つまり、サルコペニアの方の多くはフレイルの状態と考えられます。

一方、フレイルだから皆がサルコペニアであるとか、フレイルではないからサルコペニアではないというのは別の話です。

フレイルとサルコペニアの違いをどう考えるか

上述した通り、サルコペニアとフレイルは似て非なるものです。

私見ですが、我々はフレイルという概念の元にサルコペニアも評価していく必要があると考えています。

身体的フレイルの中隔要素であることは事実です。

ただの筋力や筋量、動作レベルの問題として捉えるのではなく、その先に待っている転帰を見据えての介入が求められます。

フレイルには社会的・心理的フレイルという考え方もあり、これらはサルコペニアとは原因が異なります。

そして、非常にバリエーションに富んでいるため画一的にアプローチすることは大変難しいものです。

それを示すように、フレイルへの介入効果のエビデンスはまだまだ乏しい実情があります。

運動療法や栄養療法には効果があるはずなのにも関わらず、

十分な効果が証明されないのはフレイルの病態の広さを示しているのではないかと思いますし、

医療や介護だけの介入ではなく社会全体で取り組む必要があることを示唆していると考えます。

<h2>フレイルとサルコペニアの違いまとめ</h2>

  • フレイルは加齢に伴う予備力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態
  • サルコペニアは加齢に伴う筋力・筋量の低下
  • フレイルには身体的フレイルだけではなく、心理的、社会的フレイルがある

他にもオーラルフレイルという考え方もあります、サルコペニアの中にもサルコペニア肥満という病態も存在します。

それぞれが幅の広い概念であり、画一されたアプローチでの高い効果発揮が現時点では難しいとされています。

つまり、個々人の事をしっかりと診て然るべきアプローチを行う、ナラティブな面が必要な概念ではないかと思っています。

フレイルとサルコペニアの違いを訪ねられたら答えてみて下さい、最後までお読みいただきありがとうございました。

兵庫・大阪で自費の訪問リハビリならエポック

弊社の訪問リハビリは経験豊富な理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によるあなただけのリハビリプログラムを提供させていただいております。

兵庫県・大阪府 自費訪問リハビリ 対応疾患

脳血管障害

脳梗塞、脳出血後、くも膜下出血

神経筋障害

パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、ギラン・バレー症候群、筋ジストロフィーなど

脊髄障害

頸椎症性脊髄症、頸椎椎間板ヘルニア、胸椎椎間板ヘルニア、後縦靱帯骨化症、黄色靱帯骨化症、脊髄腫瘍や転移性脊椎腫瘍などの腫瘍性病変、感染症、血腫、脊髄空洞症、脊髄梗塞、脊髄炎、多発性硬化症など

循環障害

狭心症、心筋梗塞、不整脈、心筋症、弁膜症、動脈硬化、静脈血栓塞栓症など

呼吸障害

慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、咳喘息など

代謝障害

糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)など

運動器障害

骨折、変形性関節症、四肢切断、寝たきり、寝たきりによる廃用症候群など

スポーツ障害

脊髄損傷、脊椎捻挫、野球肘、野球肩、オスグッドなど

兵庫県 自費訪問リハビリ 対応エリア

神戸市

全域

阪神南地域

尼崎市 西宮市 芦屋市

阪神北地域

伊丹市 宝塚市 川西市 三田市(応相談) 猪名川町(応相談)

東播磨地域

明石市 加古川市 高砂市 稲美町 播磨町

中播磨地域

姫路市

大阪府 自費訪問リハビリ 対応エリア

大阪市

全域

豊能地域

池田市 箕面市 豊中市 豊能町 能勢町

三島地域

茨木市 高槻市 吹田市 摂津市

北河内地域

枚方市 交野市 寝屋川市 守口市 門真市 四条畷市 大東市

中河内地域

東大阪市 八尾市

南河内地域

松原市

泉北地域

堺市

-リハビリ

© 2024 自費訪問リハビリなら エポック