リハビリ

回復期リハビリテーション病棟における心リハの現状と課題

心臓リハビリテーション(以下、心リハ)において回復期は前期回復期と後期回復期に分けられます。

回復期リハビリテーション病棟はこの中では前期回復期に該当すると考えられます。

心リハにおいては回復期リハビリテーション病棟という発想はまだ乏しいのが実情です。

高齢心不全患者さんが爆発的に増えている現状からすると、

在宅復帰、社会復帰を目標とする回復期リハビリテーション病棟の利用がもっと増えても良いと思いませんか?

今後、回復期リハビリテーション病棟における心血管疾患患者さんのリハビリは増えてくると思います。

このように、厚労省が出している資料にも示されている心リハの連携がまだまだ不十分なのが現状なのです。

では、回復期リハビリテーション病棟で心リハは実施可能なのでしょうか?

回復期リハビリテーション病棟における心リハ提供体制を考える

筆者も回復期リハビリテーション病棟に7年間勤務経験があります。

こちらのデータをご覧ください。

回復期リハビリテーション病棟に在籍する心臓リハビリテーション指導士の数です。

2016年の調査なので少し古いデータになりますが、非常に少ないことが分かります。

心リハの経験がある(もしくはそれと同等の知識を有する)リハビリテーション職が極めて少ない実態を示しています。

回復期リハビリテーション病棟スタッフはADLに目を向けて目標を設定し、ADLトレーニングを行うことが得意です。

一方で、循環器疾患のリスク管理や負荷のかけ方が分からないというスタッフが多いのも事実です。

さらに、循環器専門医も0.3と非常に少ないため、医師・リハビリテーション職ともに循環器に長けていないと言えます。

諸冨らは、訪問心臓リハビリテーションによるSPPBの変化を検証しました。

結果、non CHF(心不全でない患者群)では有意に改善した一方、CHF(心不全群)では、有意な改善は得られませんでした

この原因として、担当理学療法士が心不全の増悪を懸念して運動負荷を調整したのではないかと考察しています。

在宅においてはよりシビアなリスク管理が求められますが、

回復期リハビリテーション病棟において同様のことが起こる(もしくは起こっている)可能性があります。

今後爆発的に増加する高齢心不全患者さんに回復期リハビリテーション病棟は対応できるのでしょうか?

<h2>心リハの概念の変遷とこれらかの回復期リハビリテーション病棟の課題</h2>

こちらの図に示すように、心リハの概念は変わってきています。

従来は心リハと言うと急性心筋梗塞後のリハビリテーションであることが多く、対象者の年齢も比較的若年でした。

それが現在においては高齢心不全患者さんが溢れており、それに対応すべく概念も変化しています。

時代の変化に心リハはついていこうとしていると言えるでしょう。

回復期リハビリテーション病棟においても同様のことが言えると筆者は考えます。

今までの様な脳血管疾患のリハビリや骨折後のリハビリだけの知識では対応できない患者さんが増えていることは事実です。

これは筆者が回復期リハビリテーション病棟で働いていた3年ほど前からすでに起きていたことです。

入院のきっかけは脳血管疾患や運動器疾患であっても、在宅復帰や社会復帰の阻害要因として加齢による影響がある。

認知症やフレイル、サルコペニアなどが問題になっている。

そんなケースは珍しくありません。

これからの回復期リハビリテーション病棟では今まで以上に重複疾患を有する患者さんが増えてきます。

そこで、心リハの考え方やリスク管理・運動負荷のかけ方というのは非常に有効な知識・経験となります。

新しい時代に対応できるセラピストになるために、心リハを学んでみてはいかがでしょうか?

回復期リハビリテーション病棟における心リハの現状と課題のまとめ

  • 回復期リハビリテーション病棟には心臓リハビリテーション指導士が極めて少ない
  • 心不全の増悪を懸念して積極的なリハビリができない可能性がある
  • 心リハの概念は変遷しており、今後は回復期リハビリテーション病棟における心リハが求められる

すでに感じているかもしれませんが、今後ますます心リハの需要は高まります。

そんな時代に対応できるセラピストを育成するため、エポックではエポック心リハスクールを開催しております。

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